原因がはっきりと分からない高血圧を本態性高血圧といいます。
実は、ほとんどの高血圧が本態性高血圧です。
その本態性高血圧ですが、要因の一つとして考えられるのは遺伝です。
親が高血圧だとその子供も高血圧を発症するリスクが高いと言われています。
高血圧の遺伝
親が高血圧の場合、その子供が高血圧を発症する割合の統計がとられており、
確率は以下の通りです。
両親ともに高血圧ではない場合 5%
片親だけが高血圧の場合 30%
両親ともに高血圧の場合 60%
今や、50歳代の2人に1人が高血圧症に悩まされています。
ほとんどの方が両親のどちらかが、高血圧症ということになります。
遺伝するのは体質
実際に遺伝するのは高血圧になり易い体質です。
具体的には、血液中のカリウムの濃度が少ない(*1)、
あるいは、交感神経系の各種構成要因(*2)です。
(*1)カリウムは余分な塩分を排出する効果があり、
高血圧を防ぎます。
(*2)交感神経が乱れると、緊張状態になり
血圧が上がります。
対策
遺伝因子だけで、高血圧症が発症するわけではありません。
肥満、塩分の取り過ぎなどの生活習慣の乱れもあり、高血圧症となります。
両親のどちらかが、高血圧症の方は、そうでない方より、
塩分の取り過ぎですとか、肥満に気を付けて、高血圧を防ぎましょう。
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