身体への様々な不調に対応する高麗人参。
では、高血圧にも効果があるのでしょうか?
一昔前には、高血圧の人が高麗人参を飲むのは良くないと、
言われてきました。
その理由としては、高麗人参は低血圧症に効果がある
⇒血圧が上がるためです。
また、気を高めるために、交感神経を活発化させ、
血圧を上げる作用があるためです。
しかしながら、最近は「高麗人参は高血圧の人も飲んでよい」、
どころか、血圧を適正に下げる効能があるということになっています。
高麗人参には高血圧に有効なサポニン、カリウムなどのミネラルを
豊富に含んでいます。
サポニンには、毛細血管を広げてスムーズな血流を促す効果があります。
血管が広くなることによって、血栓が作られるリスクも軽減します。
また、悪玉コレステロールを除去したり、血液の凝固を防ぎ、
流れをスムーズにすることで血圧を下げます。
カリウムには、血圧を上げるナトリウムの排出を促進することにより、
血圧を下げる効果があります。
最初に高麗人参は低血圧の効果があると言いましたが、
高麗人参には、人体の恒常性を守るという性質も持っています。
その性質により、低血圧には血圧を上げ、高血圧には血圧を下げる
という血圧を正常に保とうとするのです。
高血圧の人が高麗人参を飲むときには、必ず守らなければならない点があります。
それは「紅参(こうじん)」という種類を飲むことです。
高麗人参には「紅参(こうじん)」、「白参(はくじん)」、「水参(すいじん)」と
三種類あります。
「水参」は生の高麗人参であり、漢方薬としては用いられず、
殆ど流通していません。
「白参」は皮をむいて乾燥させたものです。
高麗人参の皮にはサポニンが豊富に含まれています。
このサポニンが少なくなることにより、「白参」には高麗人参の効能のうち、
血圧を下げるという作用が少なくなってしまい、逆に血圧を上げてしまいます。
最後に「紅参」は皮を残して、乾燥させたものです。
サポニンが豊富に含まれており、血圧を下げる効果があります。
したがって、血圧が高めのあなたが飲むのは「紅参」です。
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[…] そういった意味では、高麗人参と似ている作用です。 […]