健康診断で尿にタンパクが出たとします。
しかし、殆どあなたには自覚症状は無いと思います。
あなたが高血圧であった場合、そのまま治療せずに放置すると、
高血圧、腎臓病が進行してしまいますので、早めの治療が大切です。
そこのところを分かり易く説明します。
その名の通りに尿にタンパクが混ざる症状です。
タンパクは身体にとって重要な構成成分のため、健康体の場合は、
殆ど尿に混ざりません。
腎臓に病気があると、腎臓のろ過機能が働くなくなり、
尿にタンパクが混ざるという症状がでます。
では、腎臓は身体の中でどんな役割をしているのでしょうか。
この辺りのところは「高血圧と腎臓の関係」にも記載していますので、
ご参考にしてください。
◆血液のろ過
腎臓は血液中の老廃物をろ過して尿として体外へ排出します。
腎臓の働きが低下してくると、血液中に老廃物が残留したり、
逆に必要な成分が尿に混ざって体外へ排出されてしまいます。
必要なタンパクが尿に混ざるのは、タンパク尿は後者の現象です。
◆身体の水分調整
私たちの身体の水分量は平均して60%です。
年齢が若いほど水分比率が高く、歳を重ねる毎にだんだんと減っていきます。
腎臓はその体液の塩分濃度を調整する働きをします。
具体的には0.85%に保とうとします。
この濃度は海の塩分濃度とほぼ同じです。
私たちは、身体の中に生命の起源である海を持っているのです。
◆血圧の調整
腎臓は血圧を調節する「レニン」というホルモンを分泌します。
なぜならば、血液をろ過したり、身体の水分調整をするために、
つねに腎臓へ流れる血液の量を一定にする必要があるからです。
血液の流れる量が少なくなると、腎臓は自ら血液を受け入れる量を
確保しようとして、「レニン」を分泌し、血液量を増やします。
これには血圧を調整するホルモンである「レニン」が重要な役割をします。
腎臓に病気があると腎臓内部の血管が細くなったりして、
腎臓の血流量が減ります。
すると腎臓は、血流量を保つために「レニン」を分泌して、
血圧を上げまず。
一見、合理的なようですが、血圧が上がると腎臓内部の血管が痛みます。
すると、さらに腎臓の機能が悪化するという悪循環になり、高血圧と腎臓病に双方が
進行していくことになります。
タンパク尿の検査
さて、タンパク尿の検査ですが、健康診断や病院で検査もできますが、
最近では薬局などで1,000円くらいで販売している「たんぱく尿検査キット」も
ありますので、気になる方はご検討ください。
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