仕事中など、ふと気が付くと呼吸が浅くなったり、
息を詰めていたりしていませんか?
血圧が高い方は、呼吸にも注意すると血圧を下げる効果があります。
血圧が下がる効果や、呼吸法について、分かり易く説明します。
興奮すると血圧は上がります。
リラックスすると血圧が下がります。
呼吸は自律神経のコントロールを受けています。
自律神経には交換神経と副交感神経があります。
ストレスを受けたり、不安になったり緊張状態になると、
交感神経が優勢になります。
呼吸が早くなり、血管が収縮し、血圧が上がります。
逆にリラックス状態になると、副交感神経が優勢になります。
呼吸がゆったりし、血管が拡張し、血圧が下がります。
この交換神経と副交感神経の切り替えをするのが、
脳の偏桃体という部分です。
呼吸をゆったりとすることで、脳の偏桃体にリラックス状態だと
思わせることできます。
したがって、深呼吸をすると副交感神経が優勢になり、
血圧下がることになります。
血液は元々弱アルカリ性です(PHでいうと7.4前後です)。
浅く弱い呼吸をしていると酸性に傾いていきます。
そうなると、ウイルスが増殖しやすくなったり、内臓の機能が
低下する状態になります。
また、余分な酸を排出しようと腎臓に大きな負荷がかかります。
結果、腎臓機能が弱まり、効率的に働くなるため、
腎臓への血液流入量を多くしようと、血圧を上げるホルモンを分泌します。
これを、腎性高血圧といいます。
息を吸って、肺が拡張すると「プロスタグランジンI2」という物質が
分泌されます。
「プロスタグランジンI2」は血圧を下げる効果と血栓の形成を防ぐ効果があります。
普通の呼吸より、深呼吸をした方がより多くの「プロスタグランジンI2」が
分泌されます。
呼吸には「肺呼吸」と「腹式呼吸」があります。
血圧を下げるためには「腹式呼吸」の方が効果があります。
「腹式呼吸」とは息を吸うときに、おへその辺りを膨らまし、
横隔膜を下げ、肺を広げる呼吸です。
「腹式呼吸」の方が、副交感神経が優勢になり易いです。
また、息を吸う時より、息を吐くときの方が、脈拍がゆっくりとなり、
リラックス効果があります。
したがいまして、ゆっくりと息を吐く方に意識をしましょう。
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[…] また、「深呼吸」、「ストレッチ」も効果のある対応です。 […]