血圧を下げたい人に食べて欲しい食物の一つとして、海藻があります。
なぜかというと、海藻にはアルギン酸を豊富に含んでおり、
血圧を下げる効果が高いからです。
アルギン酸には、ナトリウム(塩分)とカリウムのバランスを整える働きが
あります。
(ナトリウム(塩分)とカリウムの関係はこちらの記事をご覧ください)
また、土地柄、海藻を多く食べる沖縄の人は、長寿で知られており。
脳卒中、心臓病、がんなどの3大疾病での死亡率が全国と比べて低いことが、
分かっています。
アルギン酸は天然の食物繊維の一つです。
海藻のヌルヌルした部分に含まれていて、水分を吸うとゲル状になるのが特徴です。
アルギン酸ひじき、昆布、わかめ、もずく、めかぶ等の海藻類に豊富に含んでいます。
では、なぜアルギン酸は血圧を下げる効果あるのでしょうか。
大きく二つの役割があります。
・カリウムを摂取できる
まず、アルギン酸はカリウムと結びついています。
したがって、海藻を食べることにより、自然とカリウムを摂取することになります。
食べたあと、胃に到達したところ、胃酸によりアルギン酸はカリウムと分離されます。
カリウムは体内で吸収され、余分なナトリウムを効果的に排出します。
・ナトリウムを排出する
アルギン酸自体は、小腸に入るとナトリウムと結合し、
アルギン酸ナトリウムとなります。
このアルギン酸ナトリウムは消化酵素でも分解できないため、
そのまま体外へ排出されます。
つまりは、アルギン酸は余分なナトリウムを効果的に排出するカリウムの摂取と
自身でもナトリウムを排出するというダブルの効果で血圧をさげるのです。
海藻はアルギン酸以外にもカルシウム、マグネシウム等の健康に必要な
必須ミネラルを多く含んでします。
また、食物繊維により便通を整える効果があり、カロリーも少ないので、
肥満にも効果があります。
高血圧以外の生活習慣病の予防にも効果ありますので、
積極的に海藻を食べましょう。
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