高血圧といっても色々な種類がありますね。
肺高血圧症という名前ですが、心臓に影響がでる病気です。

 

肺高血圧症とは

 

肺高血圧症は、心臓から肺に血液を送る血管(肺動脈といいます)の末梢の
小動脈が狭くなって血液が通りにくくなる病気です。
血液が通りにくくなる結果、肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなります。

心臓の中でこの肺動脈に血液を送る室を右心室といいます。
この右心室は高い圧力に耐えられるようにできていないため、
肺動脈圧の高い状態が続くと機能が低下してしまいます(右心不全)。

要するに、肺の血液の循環が悪くなると、身体全体へ影響がでてしまうため、
心臓が頑張る結果、心臓に高い負荷がかかるわけです。

 

肺高血圧症の原因

 

肺高血圧症の原因は大きく5つに分けられます。
代表的なのは「慢性血栓塞栓症」と「肺動脈性」の2タイプで、
日本国内では合計で4,000人と言われています。

肺高血圧症原因

 

 

肺高血圧症の症状

 

肺高血圧症に特有の症状はありません

初期症状としては以下のようなものですが、特有の症状でないため、
分かりにくいです。ここで軽い症状とは階段の上り下り程度をいいます。
・軽い動作をした時の息切れ
・軽い動作をした時の息切れ疲労感、倦怠感
・疲労感、倦怠感呼吸困難
・呼吸困難たちくらみ、めまい
・たちくらみ、めまい顔、足などのむくみ
・顔、足などのむくみ

病気が進行すると以下の症状が追加されます。

・運動時の動悸、めまい、失神(子どもに多く見られる)
・せき、喘鳴(ぜんめい:ゼーゼーする)、嗄鳴(させい:声がかれる)、血の混じった痰
・胸痛、息切れ
・うつ状態(疲労からくる精神的ストレスによる)、元気のなさ

息切れ

 

 

肺高血圧症の診断

 

肺高血圧症の診断は肺動脈の圧力で判断します。
健康な人の肺動脈の圧力は20mmHgですが、肺高血圧症の人の圧力は25mmHg以上になります。

肺動脈の血圧は通常の血圧を測る手首や、上腕部では計測できません。
どのように計測するかというと、超音波診断装置や、血管の中にいれるカテーテルを使って測定します。

この診断するまでにかなり期間がかかりますので、
気になる方は、上い書いたような症状をセルフチェックして、
兆候がみられるときは専門医に相談しましょう。

 

治療方法

 

血液の硬化が進んでしまった肺高血圧症は、不可逆的で薬が効きにくく、
治療が難しくなります。

・投薬療法
血管拡張薬。
肺高血圧症治療の中心になる薬です。
肺高血圧症の患者さんは肺の血管が狭くなっているので、血管拡張薬で血管を広げたり、
長期では血管壁の構造が改善して、肺の圧力が下がり、心臓への負担が軽くなります。

・酸素吸入療法
肺高血圧症では心臓が血液を送り出す力が弱くなっているため、
全身へ酸素を運ぶ能力が低下してしまいます。
なので通常の空気より高い濃度の酸素を吸うことで、この症状を改善します。

・手術療法
薬物療法では十分な効果が得られない場合に手術療法を行います。
従来は、心臓と肺を同時に移植する心肺移植が行なわれていましたが
近年、肺移植により心臓の機能が回復することがわかり、肺単独での移植が可能になりました。

スポンサーリンク