肥満は高血圧をはじめとして、糖尿病、高脂血症などの様々な
生活習慣病の原因となります。
肥満症の人の高血圧の割合は、そうでない人の2~3倍と言われます。
では、なぜ、肥満になると高血圧になるのでしょうか。
そのメカニズムを分かり易く説明します。
◆血液量が多い
肥満の人は身体が大きいということもあり、血液の量が多くなります。
また、身体の抹消まで血液を巡らせる必要があります。
したがって、多い血液を勢いよく送り出すために、血圧が高くなります。
◆動脈硬化
肥満の人は血液中のも脂肪が多いため、動脈硬化になりがちです。
(動脈硬化についてはこちら)
血液中の脂肪が血管にへばりついて、血液を通る場所を狭くしています。
また、脂肪により血管が拡張し難いこともあります。
◆塩分の摂取量が多い
肥満の人は食事の量が多いですよね。
痩せの大食いという言葉もありますが、一般的に食事の量が運動して消費する量より
多いため肥満となります。
食事の量が多いと相対的に塩分も多く摂取することになり、
血圧が上がります。
肥満には内臓脂肪型と皮下脂肪型があるのをご存知ですか。
◆内臓脂肪型肥満
その名の通りに内臓の回りに脂肪が溜まる肥満です。
おへその回りなどの上半身に脂肪多く付きます。
その外見からリンゴ型肥満ともいわれます。
中年以降の男性に多いですが、閉経後の女性にも増えてきました。
内臓脂肪型肥満の判断はおへその回りの腹囲で判断します。
男性なら85cm以上、女性は95cmが内臓脂肪型肥満となります。
◆皮下脂肪型肥満
こちらは、皮膚の下、内臓の外側の多くの脂肪がたまる肥満です。
おしりから太ももにかけての下半身に多く脂肪がつきます。
洋ナシ型肥満とも呼ばれています。
主に女性に多いタイプの肥満です。
◆内蔵脂肪がインスリンの働きを悪くする
内臓脂肪からは、アディポネクチンという悪玉因子を分泌します。
このアディポネクチンはインスリンの働きを悪くするため、
より多くのインスリンが必要となり、血中のインスリン濃度が高くなります。
(高インスリン血症といいます)
この状態になると、以下の理由により、血圧が高くなります。
・交感神経機能が高まり、血管が収縮する
・血糖値が高くなる
・腎臓からの塩分の排出スムーズにいかなくなる
恐ろしい内臓脂肪ですが、早く落としたいものです。
但し、急激なダイエットや運動は効果が無いばかりか、
心臓や膝への負担など危険な面もあります。
私としては、毎日30分程度のウオーキングをし、
朝晩の1日2回の体重測定から始めるのがお勧めです。
内臓脂肪は皮下脂肪より、落としやすいので、
無理せず、焦らず、確実に脂肪を落としていきましょう。
スポンサーリンク
[…] (高血圧の肥満の関係はこちらをご覧ください) […]
[…] 当然痩せます。 余分な脂肪も減りますので、危険な内臓脂肪を減らすことができます。 […]
[…] のリスクが高まります。 (肥満と高血圧のリスクはこちらをご覧ください) […]
[…] 肥満は動脈硬化のリスクが高まり、血圧を上げる要因になります。 (「肥満になると高血圧になるメカニズム」をご参照ください) […]