太目(または太り過ぎ)のあなた!!
血圧が高くはありませんか?
また、高血圧で降圧剤を飲んでいるのに、なかなか血圧が
下がらないことはありませんか?
その原因は「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。
その名の通りに眠っている間に呼吸が止まる病気です。
「SAS(サス)」(Sleep Apnea Syndromeの頭文字)とも言われます。
医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を
無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、
若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。
寝ている間の状況は自分では気づくことができないため、
検査や治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。
睡眠と血圧には密接な関係があります。
(睡眠不足についてはこちら)
中でも睡眠時無呼吸症候群が血圧を上げる原因は大きく2つ考えられます。
◆睡眠時の酸素不足
睡眠時無呼吸症候群になると、呼吸が頻繁に止まるため、
血液中の酸素が不足します。
健康な人の睡眠時の血液中の酸素濃度は、ほぼ100%です。
これが、呼吸が止まると90%以下になります。
数字的は大きく違いがなく見えますが、例えて言うとエベレストを
酸素マスクなしで登るくらいの酸素濃度です。
動物実験により、血液中の酸素濃度だと血圧が上がるという結果が
出ています。
◆交感神経が優勢になる
睡眠時に呼吸が止まるのは身体にとって、非常事態です。
また、自分で自分を起こそうと、興奮状態になります。
睡眠という本来であればリラックスする時間ですが、
一種の覚醒状態になることにより、交感神経が優勢になり、
血圧が上がることになります。
睡眠時に血圧が上がることは仮面高血圧症にもつながり、
脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まるので気を付けましょう。
では、どんな人が睡眠時無呼吸症候群になるのでしょうか。
簡単なチェック項目は以下の通りです。
心当たりのある人は早目に専門のお医者さんの診断を受けましょう。
・よくいびきをかく
・寝ているときに呼吸が止まると指摘されたことがある
・日中に我慢できない眠気に襲われる
・太っていて首の回りに肉がついている。
・あごが小さい(のどの気道が小さいため、呼吸がしにくい)
睡眠時無呼吸症候群の原因は肥満が一番です。
普段から適度な運動、食事を心掛けましょう。
肥満自体も高血圧の要因になりますので、一石二鳥です!!
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