病院や自宅で血圧を測定し、「残念ながらあなたは高血圧症です」と
診断されたとします。
これからどうなるんだろう? どうやったら治るんだろう?
などの不安がよぎると思います。
でも、そもそもどうして高血圧になってしまったのだろうと
疑問に感じると思います。
原因が分からなければ、治療とか対策ができないと思いますよね。
高血圧について理解しがたいという人が多いのも、うなずけます。
実は高血圧のほとんどは、原因がハッキリしていません。
原因がハッキリしていない高血圧を「本態性高血圧」といいます。
本態性とは、原因不明を指す医学用語です。
原因が分かっている高血圧は全体の10%と言われています。
私も原因がハッキリしていないので、「本態性高血圧」ということになります。(^^;)
まあ、高血圧のほとんどが、「本態性高血圧」なので、
珍しいことではないのですが・・・。
「本態性高血圧」の中でも多いのが、加齢によるものです。
老化すると血管の弾力性が少なくなってきます。
悲しいことに肌もお同じですね。
肌の弾力性が少なくなるのは、皮膚の乾燥などが原因です。
血管は乾燥しません。では、なぜ血管の老化が起こるのでしょうか?
ちょっと難しいのですが、血管を拡張したり、収縮したりする機能を
持っている「平滑筋」という組織があります。
これが、老化により異常を来たすと、うまく調節が効かなくなります。
また、血管の内壁にコレステロールが付着し、蓄積もするケースがあります。
これらから、年齢を重ねると血管の弾力性が少なくなっていくのです。
弾力性が少ない血管は、収縮期、つまり心臓から血液を押し出す時にうまく、
拡張できないために血圧が上がります。
水とホースの関係で、同じ水の量であれば、細いホースの方が、
勢いが良くなるのと同じ理屈です。
一方、拡張期、心臓へ血液が帰ってくるときは、血管が拡張していないため、
血液がすくなく、血圧は低くなります。
つまり、血管の弾力性が少ないと「血圧の上が高く、下が低い」という状況になります。
50歳以上の方の60%はこの加齢による本態性高血圧になっています。
原因が分からないのが高血圧が「本態性高血圧」。
原因がハッキリしているもの高血圧を「二次性高血圧」といいます。
その原因とは、例をあげると以下のようなものです。
腎血管性高血圧 ・・・ 腎臓へ向かう腎動脈が狭くなることによって血圧が上がります
甲状腺機能亢進症 ・・・ 甲状腺の異常により血圧が上がります
原発性アルドステロン症 ・・・ 副腎の腫瘍や、肥大によって、血圧が上がります
これらの高血圧は血圧の上昇に気が付く前に、元の疾患の症状が先に出現しやすいです。
また、これらの高血圧は元の疾患が治れば、自然と血圧も正常に戻ります。
スポンサーリンク
[…] ほとんどの高血圧は原因のハッキリしない本態性高血圧になります。 その原因とは、塩分の取り過ぎや肥満、喫煙など生活習慣によるものと加齢による血管の老化などです。 […]
[…] です。 (本態性高血圧と二次性高血圧) […]
[…] が、一つは本態性高血圧であること。 他に原因のある高血圧ではなく、原因がハッキリしていなく、 臓器に病変が無い高血圧です。 (本態性高血圧についてはこちらをご覧ください) […]
[…] そのところは、「本態性高血圧と二次性高血圧」に書きましたので、 そちらをご覧ください。 […]
[…] 「若年性高血圧」。 若年性高血圧もほとんどは、原因がはっきりしない本態性高血圧です。 […]
[…] 原因がはっきりと分からない高血圧を本態性高血圧といいます。 実は、ほとんどの高血圧が本態性高血圧です。 […]
[…] 腎臓や甲状腺などの何らかの異常が原因として血圧が上がっている ケースが多く、生活習慣の乱れによる高血圧は少ないということです。 (本態性高血圧と二次性高血圧) […]