蒸し暑い日本の夏を苦手な人は多いかと思います。
しかし、高血圧の人にとてはいい季節かもしれません。
なぜならば、夏になると血圧は下がる傾向にあります。
そうです。夏は降圧剤をやめるのにいい季節なのです。
また、完全にやめなくとも、減薬したり、一時的に休止できる
季節でもあります。
冬は寒いので、身体がが縮こまります。
血管も同じように収縮するため、血圧が上がる傾向にあります。
夏は逆に血管が広がります。すると、血管が収縮しているときよりも
小さい力で心臓から血液を送りだすことができるので、
血圧は下がります。
したがって、低血圧の人にとっては、夏は過ごしにくい季節かもしれません。
高血圧で降圧剤を飲んで入る人は冬より血圧が下がりますので、
低血圧にならないように注意が必要です。
まず、一番大事なのは、自分の判断でやめないことです。
かならず、主治医と相談しましょう。
やめる基準ですが、一つは本態性高血圧であること。
他に原因のある高血圧ではなく、原因がハッキリしていなく、
臓器に病変が無い高血圧です。
(本態性高血圧についてはこちらをご覧ください)
もう一つは薬を飲んでいる状態で「正常高値高血圧」以下であること。
最高血圧が130mmHg未満かつ最低血圧が85mmHg未満であることです。
(高血圧の定義についてはこちらをご覧ください)
降圧剤をやめる、減薬すると決まった時ですが、
まずは複数種類飲んでいる場合は、一つの種類の飲む量を減らしていき、
状況をみながら、徐々に減らしていくことになります。
降圧剤を中止または減薬しているときは、
定期的に家庭で血圧を計りましょう。
(正しい血圧の計り方はこちらをご覧ください)
降圧剤をやめるとリバウンドで急激に血圧が上がる場合もありますので、
注意が必要です。
また、食生活の減塩や、ダイエットをして、
高血圧のリスクを減らす生活をしましょう。
そのまま高血圧が解消し、降圧剤をやめることも可能です。
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