朝になると目が覚め、夜になると眠くなる。
こんな人間が本来、持っているリズムを持っているのは、
体内時計のおかげです。
血圧が上がる要因は様々なものがありますが、
体内時計が乱れてしまっても、高血圧になるリスクが
高くなるというのです。
生物時計、または生理時計ともいいます。
体のすべての細胞にも存在します。
睡眠や血圧、体温などのリズムを約24時間の周期で制御する仕組みです。
リズムを刻む本体は目からの視神経が交差する脳内の視交叉上核にある、
とされてきていました。
近年では、体のすべてに細胞にも存在することが明らかになっています。
従来、体内時計の本体といわれていた視交叉上核ですが、
視神経とつながっています。
朝、光を浴びると体内時計がリセットされることにより、活動状態になります。
14~16時間ぐらい経過すると体内時計から指令が出て
「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンが分泌されて眠くなります。
この「睡眠ホルモン」メラトニンですが、年齢を重ねると分泌量が減ってしまいます。
年をとると朝早く目が覚めたり、夜中に何度も目が覚めたりするのは、
メラトニンの分泌量が減るためです。
また、夜中に強い照明を浴びるとメラトニンの分泌が抑えられ、
眠気が消えてしまいます。
夜、遅くコンビニや繁華街で強い光を浴びたり、
寝る前までスマホ、パソコン、テレビなどを見ていると
寝つきが良くなくなってしまうのは、この理由からです。
血圧とこのメラトニンは密接な関係があります。
メラトニンには、夜間の血圧を下げる作用があることがわかっています。
通常は血圧は夜は下がります。
夜間に血圧が下がらないと心筋梗塞や脳卒中になるリスクが高まります。
また、自律神経(交感神経と副交感神経)の切り替えが
うまくいかなくなってしまうため、これも血圧が上がる要因になります。
一番大事なことは、朝に太陽の光を浴びることです。
毎朝、起きたらすぐにカーテンなどを開けて太陽の光を部屋に取り込みましょう。
太陽の光を浴びて体内時計をリセットするとともに、
メラトニンを決まった時刻に分泌させるようにすればよいわけです。
なお、曇っていても雨降りでも太陽は十分な光量がありますので、大丈夫です。
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