高血圧の基準が変わり、あなたも高血圧患者になるかも?

高血圧の診断について、アメリカで衝撃的な見解が発表されました。

現在の高血圧の診断基準を大幅に厳しくしたのです。その内容と理由について、説明します。

現在の日本の高血圧の基準

まず、現在の高血圧の基準のおさらいです。

日本では日本高血圧学会が発酵している「高血圧治療ガイドライン」が適用されています。

「日本高血圧治療ガイドライン」は何年かおきに見直しをされています。これを書いている2018年現在は、2014年版が最新版となります。

日本では収縮期血圧(最高血圧)が140以上、拡張期血圧(最低血圧)が90以上だと高血圧と診断されます。

 

アメリカ学会のガイドライン

2017年末にアメリカ心臓協会などの高血圧の診断や治療に関連する学会が、米国心臓協会学術集会にて高血圧の新しい基準を発表しました。

見直しは14年ぶりになります。従来のアメリカの基準は日本と同じ(日本が同じにしたのかもしれませんが・・。)最高血圧140以上または最低血圧90以上が高血圧症でした。

しかし、新しい基準は世界に衝撃を与えるものでした。

収縮期血圧(最高血圧)130以上または拡張期血圧(最低血圧)80以上

なんと従来より最高も最低も10も範囲を広くしたのです。

なぜ見直しをしたのか

アメリカの学会はなぜ見直しをしたのでしょうか?

それは高血圧の危険を重要視したからです。

アメリカで高血圧の基準の見直しのために大規模な臨床試験を行いました。

その結果、120-129/80-84mmHgの群で1.24倍、130-139/85-89mmHgの群で1.56倍、心血管死亡の有意なリスク上昇が認められたという結果になりました。

この結果でわかることは、従来正常値とされていた130-139/85-89mmHgの血圧でも心血管死亡のリスクが1.56倍あるということです。が新しくわかり、120/80mmHg未満を正常血圧として新しく定義し、目標値として目指していこうということです。

したがって、「収縮期血圧(最高血圧)130以上または拡張期血圧(最低血圧)80以上」をステージ1高血圧と診断し、管理する必要があると判断したのです。

但し、すぐに投薬治療が必要ということではなく、まずは生活習慣の見直し(減量、減塩、禁煙、運動、節酒など)で血圧のコントロールを目指します。

そこで投薬治療までにいたらないように改善しようという意義です。とても合理的で健康的な考え方かと思います。

新たに増える「高血圧患者」

しかし、一旦、ガイドラインが発行されると高血圧患者となってしまいます。

上下で10ずつ広がると、どくらいの人が新たな高血圧患者となるのでしょうか。

もし、日本でもこの基準をそのまま導入すると、約2千万人の人々が新たに高血圧症とされるものと試算されています 。

生活習慣で血圧コントロールしようとする意義ですが、ちょっと怖いのは、高血圧患者と判定されると投薬するお医者さんが出てくると思われます。

薬は少なからず副作用はありますし、薬代の負担もあります。正しく無い方向で使われないか心配ですね。

まとめ

◆現在の日本の高血圧の基準は「収縮期血圧(最高血圧)が140以上、拡張期血圧(最低血圧)が90以上」

◆2017年末に発行されたアメリカの新基準は「収縮期血圧(最高血圧)130以上または拡張期血圧(最低血圧)80以上」
 見直しの理由は高血圧のリスクを見直し、早い段階で生活習慣の改善で血圧をコントロ-ルする。

◆日本が追従する可能性は高く、その場合、新たな高血圧患者は、約2千万人増える



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