降圧剤の種類と副作用(ARB)

現時点では第一選択肢となっている降圧剤になっていると思います。
カルシウム拮抗剤と組み合させて使用されるパターンも多いです。

年間売り上げ金額が最も大きく、薬価も高い降圧剤です。
ちょっと古いですが、2004年の年間売上高は約3,000億円。
単価も40円~250円と最も高いです。

お金

最も服用されている降圧剤ですが、某製薬会社の不正論文がARBに関係している
ように手放しでは信頼できない降圧剤のようです・・・。

ARBの日本名称はアンジオテンシンII受容体拮抗薬です。
ARIやAⅡ抗薬ともいわれます。

ARBはACE阻害薬と同じような働きをしして、
血管の拡張することによって血圧を下げます。

人間の体には血管の太さを調整する仕組みがいくつかあります。
その一つは、交感神経です。
交感神経に作用して、血圧を下げるのがβブロッカーです。

その他に、アンジオテンシンⅡという体内物質が血管を収縮させます。
ARBはそのアンジオテンシンⅡができる量を少なくします。

ちなみに「アンジオ」は「血管の」という意味で、
「テンシン」は「緊張される元」という意味です。

すなわち、「アンジオテンシン」は「血圧を上げる元」という意味に
なります。

 

ARBの作用(体内物質の旅)

 

ARBの作用を理解するために、身体の機能の相関関係
(作業機序ともいいます)を分かりやすく説明します。

まず、腎臓は体液の循環関係が悪く悪くなると、十分な量の尿の排出が
できないため、血圧をあげようとします。
(腎臓と血圧の関係はこちらをご覧ください)

その時にレニンという物質が作られますが、レニン自体には、
血圧を上げる作用はありません。

レニンはアンジオテンシンノーゲンという物質を
アンジオテンシンⅠという物質に変換させます。

まだ、アンジオテンシンⅠでも血圧を上げる作用はありません。

アンジオテンシンⅠは変換酵素(ACE)により、活性化され、
アンジオテンシンⅡに変換します。

このアンジオテンシンⅡが血圧を上げる作用があります。
(ここまで長かったです・・・)

ARBはアンジオテンシンⅠと変換酵素(ACE)の結合を
邪魔することにより、アンジオテンシンⅡが作られにくくなり、
血圧を上げない→下げるのです。

(ACEの作用を妨げるのがACE阻害薬です)

止める

 

 

ARBの副作用

 

ACE阻害薬の副作用の一つは空咳が出るということです。
一方、ARBは空咳が出ないため、咳の出ないACE阻害薬という
ことで有利という人もいます。

しかしながら、ARBの日本への導入は1998年と非常に
実績が短いです。

また、心不全などによる死亡率が他の降圧剤に比べて高いというデータもあります。
不整脈も出やすいようであり、長期的な試験も実施されていないため、
実績としては少なく、他の降圧剤を選択した方が、安全かもしれません。

安全

また、肝臓の機能に作用しますので、肝臓機能が良くない人が使用する場合は、
医師と相談して、より慎重にする必要があります。



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