腎性高血圧とは

高血圧症のほとんどは、原因がはっきりしない「本態性高血圧」です。
一方、原因がはっきりしているものは「二次性高血圧」といいます。
(「本態性高血圧と二次性高血圧」をご覧ください。)

腎性高血圧は二次性高血圧の一つです。
二次性高血圧の約半分は腎臓病が関係しています。
血圧と腎臓は深い関連があります。
(「高血圧と腎臓の関係」をご覧ください)。

腎性高血圧とは、腎臓の病気による高血圧をいいます。
一方、腎血管性高血圧という症状もあるのですが、こちらは腎臓の動脈が狭くなることに
より血圧が上がる症状です。

 

原因

 

腎性高血圧と腎血管性高血圧の原因は大きく3つあると考えられています。

◆腎臓の病気

腎臓に関する病気の発症のより、血圧が上がる症状です。

具体的には、各種の腎炎、慢性の腎盂腎炎、各種の代謝性の病気、
膠原病や痛風にともなう腎臓病や水腎症。

または、先天的に腎臓の発育不全がある場合に、
腎臓内の種々の大きさの血管が障害され、腎臓の血流が悪くなります。

その結果、血圧が上昇し高血圧症となります。

◆腎臓の動脈が狭くなる

・動脈硬化症
年齢とともに硬くなってきた動脈にコレステロールなどがたまると、血管の内側が狭くなってきます。

・線維筋性異形成
動脈の壁を作っている線維筋がうまく作られないために動脈の壁が弱くなり、
血管の内側に瘤などができて血液の流れが悪くなる病気です。

主に腎臓、脳の動脈で起こるため、腎血管性高血圧にもなりやすいのです。成人では20~40代の女性に多くみられます。

・大動脈炎症候群
太い血管(大動脈)に炎症が起こることで、血管内が狭くなる病気です。

原因は不明で、若い女性に多いのが特徴の一つです。
この炎症は、体のあちこちの血管で起こるため、それが腎臓の動脈に及ぶと、腎血管性高血圧症となります。

・腎臓周囲の病気

腎周囲炎、腎周囲の血腫などの腎臓の周囲の病変により、
腎臓やその動脈を圧迫することで、血圧を上昇させます。

腎不全

治療

 

腎性高血圧の場合は、腎臓とその周辺の病気が原因になりますので、

原因となる病気の治療をすることになります。

腎血管性高血圧の場合は、腎臓の血管を広げる必要があります。
治療としては、経皮的腎動脈形成術(PTRA)が良く行われます。

具体的には、大腿の付け根から狭くなっている腎臓の血管まで細い管(カテーテル)を通し、
カテーテルの先端に取り付けた風船を膨らませて腎臓の血管を押し広げます。

広げた後に「ステント」と呼ばれる金属製の小さな筒を血管内に埋め込む治療法です。
手術療法よりも効果のある治療法としてひろまっています。

但し、必ずし全てのかたの施術が可能なわけではなく、条件があります。

また、腎臓の血管を押し広げる治療を行っても再び狭くなる可能性が10~20%程度あり、
とくに動脈硬化症が原因の場合は再発率が高まります。

したがって、腎臓専門医との十分な検討が必要になります。



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