妊娠高血圧症候群の原因と症状

 「妊娠高血圧症候群」という言葉をご存知でしょうか?

従来は「妊娠中毒」と診断されたもののうち、
高血圧の妊婦さんについては、「妊娠高血圧症候群」とすることを
日本妊娠高血圧学会が検討し、2005年4月より日本産婦人科化学会が正式に
病名として認めたものです。

 

日本妊娠高血圧学会とは

 

あまり聞き慣れないと思います。
「日本妊婦高血圧学会」について説明します。

発足は1980年です。当初の名称は日本妊娠中毒研究会として、発足しました。
その後、研究の結果、高血圧が妊婦さん、赤ちゃんへの障害を起こすリスクが高いことが、分かったため、2004年に「日本妊婦高血圧学会」に名称変更をしました。
主な活動内容は、妊婦さんと赤ちゃんの健康を考え、産婦人科と内科の橋渡しです

なお、従来の妊娠中毒症でも、高血圧でなければ、妊婦さんや、赤ちゃんへ異常が発生するリスクは少ないということです。
したがって、高血圧をもつ妊婦さんは血圧が正常な妊婦さんとは区別して、より慎重に管理することとなりました。
そこで、先に述べた通りに「妊娠高血圧証拠群」と病名を決めたものです。

 

妊娠高血圧症候群の症状

 

症状は以下の2つです。

・高血圧
健康な人でも妊娠中は赤ちゃんに栄養を送っているため、通常より、血圧が少し高めになります。
妊婦性高血圧症候群とは、妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧症状となり、
最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上のことをいいます。

なお、通常の高血圧と同様に、別の疾患による血圧に上昇や、
一時的なストレスによる欠合うの上昇は高血圧と認められません。

・尿タンパク
尿に健康ならほとんどでないタンパクが現れることを尿タンパクといいます。
妊娠中毒症のときには腎臓(尿をつくる臓器)の機能が低下し、タンパクが漏れやすくなります。

検査は試験紙に尿をつけタンパクがどのくらい漏れているかを調べます。
15mg/dl以下(-)、15~30mg/dl(±)で陰性、30mg/dl以上(+)出ていると陽性となります。

・むくみ(浮腫)
従来の妊娠中毒症では、症状の一つでしたが、妊娠高血圧症候群の定義から外されています。
むくみは生理的(一時的)なものと病気が原因なものにわけられます。

妊娠中毒症の場合1晩休んでも、むくみが取れないのが特徴です。
むくみの原因はからだの組織に水分がたまってしまうからです。
妊娠後期には血液循環が増え(水血症)むくみが起きやすくなります。
朝起きたときにむくみが取れないようなら注意が必要です。

なお、現在は高血圧が無い症状について、蛋白尿のみの場合を「妊娠蛋白尿」、
浮腫のみの場合を「妊娠浮腫」と呼んでいます。

妊娠

 

 

妊娠高血圧症候群の原因

 

現在のところはっきりとして原因は分かっていません。
最も有力な説は、妊娠の初めの頃(妊娠15週まで)に胎盤の血管が正常とは
異なった作られ方をしてしまう、という説です。

人間の胎盤は複雑で、より多くの血液が赤ちゃんに流れるように血管の壁のしくみを作り直します。
妊娠高血圧症候群では、この血管の壁の作り直しが十分ではない可能性があります。

十分に作られない結果、胎盤でお母さんから赤ちゃんへの酸素や栄養素の受け渡しがうまく行かなり、赤ちゃんの発育が悪くなります。

そうすると、お母さんのからだは赤ちゃんの発育に必要な栄養や酸素をできるだけ多くムリに流そうとして高血圧となります。

胎盤

 



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