マグネシウムに血圧を下げる効果が

マグネシウムについては、血圧を下げる作用があるか、無いのかの議論が続いていました。

最近、アメリカのインディアナ大学のグループが、「マグネシウムのサプリメントに高血圧の治療の選択肢の一つとなる可能性がある」と、アメリカ医学誌「Hypertension」(2016; 68: 324-333)に発表しました。

 

インディアナ大学のグループの研究結果

 

インディアナ大学では2,028人に対して、1日368ミリグラムのマグネシウムを3カ月間摂取しました。

結果、最高血圧は2.00mmHg、最低血圧は1.78mmHg低下というデータが取れました。この結果は、血液中のマグネシウム値が高いと血圧の低下につながる血流改善にも関連していることを意味するといいます。

研究グループでは1日300ミリグラムのマグネシウムを1カ月程度摂取することで、血圧低下が期待できると結論づけています。

個人的には非常に微妙な結果だと思います。血圧は自宅でも測っていますが、毎日、同じ時間で測っていても、その日によって、10mmHgぐらいの差は普通に出てきますからね。2.00mmHgの低下を効果とするのは、ちょっと過大評価かなと思います。

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なぜ、マグシウムが血圧を下げるのか

 

元々、マグネシウムには「カルシウム拮抗薬」という降圧薬と同じ作用があることが分かっていました。

「カルシウム拮抗薬」は、血管の細胞にカルシウムが取り込まれるのを防ぐことにより、血圧を低く保ちます。

カルシウムは筋肉の収縮に関連があり、細胞の中に取り込まれると筋肉を収縮させます。血管中にカルシウムが取り込まれると、血管が収縮し細くなるために、血圧が高くなると考えられています。

正常な血管

 

マグネシウムの1日当たりの必要な摂取量

 

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、以下の通りに報告されています。

◆日本人のマグネシウムの1日当たりの推奨摂取量
・30~49歳:男性370mg 女性290mg
・50~69歳:男性350mg 女性290mg
・70歳以上:男性320mg 女性270mg

同じく、厚生労働省「平成26年国民健康・栄養調査」では日本人のマグネシウムの標準摂取量は以下の通りですので、普通の方は1日当たり約100mg不足しています。

◆日本人のマグネシウムの1日当たりの標準摂取量
・30~39歳-男性231mg 女性199mg
・40~49歳-男性244mg 女性206mg
・50~59歳-男性268 mg 女性236mg
・60~69歳-男性286 mg 女性251mg
・70歳以上-男性273 mg 女性235mg

マグネシウムは、以下の食品に多く含んでいます。血圧が高目の方は、意識して摂取するのはいかがでしょうか。

◆マグネシウムを豊富に含む食品
・海藻類
昆布、ひじき、青のり、焼きのり
・果実
アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツ、クルミ、ゴマ
・穀物
玄米、干しそば、マカロニ、トウモロコシ、大豆 納豆、豆腐、枝豆、きな粉
・魚介類
きんめだい、ズワイガニ、するめいか、干しエビ、アサリ
・野菜
ほうれん草、春菊、オクラ、ニラ



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